ピアスと始末
元々はブローチとして作ったものをご覧になったお嬢さんから
「ピアスに出来ませんか?」お問い合わせを頂戴しました。
当初は左右同じモチーフで、ピアスを作るつもりだったのですが
その後の打ち合わせで、モチーフは片方だけ、もう片方は同じ
ストーンを使ってシンプルに仕上げるデザインに変更しました。
ブローチ台を外して、ピアスの金具を付ければいいだけだから
簡単簡単♪と思っていたのですが、いざ取り組むと、色々と
考えるべき点が見付かり、立ち止まってしまいました。
Swarovski社のストーンやジルコニアを使った作品だけに
それなりの重さがある…。
そこに、ピアスの台をセットしただけの裏蓋を取り付けて
しまったのでは、重量感が増すのではないか…?
着ける箇所は生身の人間の耳たぶ…。
自分がピアスホールを開けていないだけに、耳たぶに掛かる
負担がどれほどになるのか、全く想像が出来ない…。
これは、可能な限り軽く仕上げないといけないのではないかと
思われたので、裏蓋で始末するのを止め、透かしプレートで
裏を覆い、テグスでシャワーに縫い留めました。
シャワーの裏に走るテグスがプレート越しに透けて見えるのは
気に入らないので、レジン液に色を着けて作った薄いシートを
間に挟んで、見苦しくないように…。
モチーフを作りよりもはるかに手間が掛かってしまった始末の作業。
物を作られる方ならば、準備や始末に多大な時間を費やさないと
美しい仕上がりにならない事は、ご存知だと思います。
改めて、その事を実感させられたピアスでした。
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