ヒヨドリに翻弄される
梅雨のある日、窓のすぐ近くから可愛い声が。
珍しく鳥が来てるのか…と思って外を覗いてみると…。
全身灰色のさほど大きくない鳥が手すりに止まって
賑やかに囀っていた。
雨宿りでもしているのかな可愛いな、と窓際で
眺めていても逃げない。
むしろこっちを見て囀っている。
一頻り囀った後、どこかへ飛んで行ってしまった。
思わぬ贈り物を貰った気分。
そして別の日、また鳥が手すりに止まっている。
気になって調べてみたらどうやら『ヒヨドリ』のよう。
手すりの上で一頻り遊んだ後、去って行った。
そして次の日、事件が起きたのだった。
ヒヨドリの愛らしい姿と動きに騙されていたのだが、
ヤツの狙いは、手すり近くに植えてある、食べ頃を迎えた
ブルーベリーだった。
手すりから器用に羽ばたいて、その日一番の摘み頃と
思しき大粒のブルーベリーを攫って行った。
あれほど可愛いと思っていたヒヨドリが敵に変わった瞬間。
すぐさま防獣ネットを買いに行き、ブルーベリーに
掛けてみたのだが…。
敵もさるもの引っ搔くもの。
ネットの僅かな隙間を狙って攻撃を仕掛けてくる。
鳥はとても目が良いそうで、人間ごときが適当に
被せたネットの隙を狙うなんて簡単なのかもしれない。
友達には「分けてあげなさいよ」と笑われたけど、
一年間お世話したそのご褒美の果実は簡単には渡せない。
防獣ネットを追加し、ネットで対策を検索していたところ
『ヒヨドリの訪れは幸運の予兆』などどいう記事に
行き当たってしまった。
こんな文章を読んでしまうと、無下に追い払うのは
気が引けてしまう。
ご褒美の果実も幸運もどっちも欲しいなんて、つくづく
欲の深いことだなぁと思う。
例え、ヒヨドリの目的が幸運を告げる為ではなく、
美味しいブルーベリーだとしても…。
それにしても、10年くらいブルーベリーを育てているにも
関わらず、鳥が啄みに来たことは一度もないように思う。
気が付かなかっただけなのか、今年たまたまヒヨドリの
目に留まってしまったのか。
或いは或いは、本当に幸運を告げに来てくれたのか…。
だとすれば、ブルーベリーはお駄賃という訳だ。
競うように収穫した今年のブルーベリー(中央)はとても大粒。
12mmのリヴォリー(右下)よりも
16mmのヘキサゴン(左上)よりも
18mmのバロックパール(左下)よりも大きい。
そして今、ヒヨドリ対策をどうしようか迷っている。
ネットに隙間を作って、その周辺は啄んでヨシ、とするか…。
少なくとも、ヒヨドリが手すりの上で遊んでいる様を
眺めるのは心癒されるひと時であることは間違いないのだから。
ルコリエのショップページはこちらから
iichiのトップページはこちらから
トップページから『ルコリエ』で検索して戴いてもご覧戴けます。
←ランキングに参加しています クリックよろしくお願いします
にほんブログ村
最近のコメント